こんにちは、たかしーです。
先日、Raspberry Pi 3を
購入したことを書きましたが、このRaspberry Pi 3に、標準OSのRaspbianではなくUbuntu MATE(ウブントゥ マテ)をインストールしてみました。
Ubuntu MATEとは、Linuxディストリビュージョン(平たく言うとLinuxベースのOS)の一種であるUbuntuから派生した、公式フレーバーの一つです。
無印とのUbuntuとの大きな違いは、Gnome 2系によく似たUIをもつデスクトップ環境"MATE"を標準搭載している点です。
Ubuntuも、MATEももともと使いやすさを意識して作られているので、Ubuntu MATEもユーザフレンドリーなOSに仕上がっています。
今回は、Ubuntu MATEのインストール方法と、実際の使用感を載せていきたいと思います。
必要なもの
・Raspberry Pi 本体
・Micro SDカード(最低Class10、16GB以上推奨)
・
explzh(または.xz形式の解凍に対応したソフト)
・
DD for Windows
・Ubuntu MATE SDカードイメージ
まずは下のURLからUbuntu MATEのダウンロードページへ飛びます。(Raspberry Piの
公式HPからも飛べます。)
https://ubuntu-mate.org/download/
バージョン一覧が表示されるので、ダウンロードするバージョンを選びます。
おすすめは長期間(リリースから5年間)OSのアップデートが提供されるUbuntu MATE 16.04 LTS です。
一番右のRaspberry Pi を選択します。
下の方に "Via Direct Download"から、OSイメージを入手します。
ダウンロードすると
"ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img.xz "
のようなファイル名で落ちてきます。
このファイルは圧縮形式になっているので、解凍が必要です。
あらかじめインストールしておいた解凍ソフトで解凍します。
完了すると
"ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img"
のようなファイルができます。
これがいわゆるディスクイメージと呼ばれるものです。このファイルをイメージとしてディスクに書き込むことで、Linux本体がSDカード内にインストールされる形になります。
Windowsでディスクイメージを物理的なストレージに書き込むには専用のソフトが必要です。(Unix系OSであればコマンドから同様のことができます。)
今回は、以前にも使ったことがある "
DD for Windows"を使用しました。
なお、イメージファイルをSDカードなどに展開すると、
もともとSDカードにあったデータはすべて削除されます。使うときは注意してください。
展開が完了すれば、Ubuntu MATE入りのRaspberry Pi用SDカードの出来上がりです。
ラズパイ裏のSDカードスロットに挿入します。
あとは電源とディスプレイを接続。
初回起動時は言語設定や、ユーザーアカウントの作成のウィザードが出てきます。
言語設定時に日本語を指定しておけば、面倒な設定なしで日本語化されます。
設定を打ち込んだ後、インストール処理が終わった後、ログインして下のような画面が出てこればインストールは完了です!
ラズパイ用Ubuntu MATEでは、Ubuntu(ARM版)でインストールできるものは、ほとんどインストールが可能です。
Ubuntuは無線LANもBluetoothも標準でサポートしているのがうれしいところです。
動作については、起動まではそこそこ早いのですが、ブラウザやそれなりのアプリを立ち上げると、動作がもたつきます。
CPUの原因というよりは、IOWaitが発生しているのが原因のようにも思えますが、重いアプリ、特に描画を必要とするものはもたつく気がします。具体的には、自分が契約しているGoogle Play Musicの音楽の読み込みがたまにできなかったりというのもあります。
ですが、使い勝手的にはRaspbianよりもわかりやすく、使いやすい印象でした。
しばらくは、MATEを使っていろいろ試してみたいと思います。